試食の席に着いた誰もが半信半疑の表情を浮かべるなか、
プチット・リュの新屋さんがすすめてくれるワインと合わせてみると…
冬瓜の、柑橘の香りが口の中でふわーっと広がって、
普段からワインを楽しんでいる人も、そうでない人も、
甘口が好みという人も、そうでない人も、
皆、口を揃えました。「おもしろい!」
新しい味覚との出会い。
驚きとうれしさが、身体の中に、店内に満ちました。

新屋さんにお話を聞きました。
--- 冬瓜漬けにはどんなワインが合いますか?
冬瓜漬けの甘さを考えた場合、ワインも甘口の方がお互いを引き立てると思います。
家庭で楽しむ場合、お勧めは、比較的お値段が手頃なドイツの甘口白ワインか、イタリアのスパークリング、スプマンテ(発泡酒)などがいいと思います。
どちらも値段が手頃なのでご家庭で楽しみやすいもの。
プチット・リュでは、三大貴腐ワインのひとつ、ソーテルヌをお勧めします。 謝花きっぱん店さんの手作りのこだわりと、長い歴史を考えると最高級の食後酒がいいと思いました。
--- きっぱんにはどんなワインが合いますか?
チリのシャルドネ(ブドウの一品種)が柑橘系の香りをより引き立ててくれると思います。 また、日本の白ワインもトーンが合います。
プチット・リュではブルゴーニュの上級白ワインや、甘口シェリーオレンジ入りカクテルを準備しています。
どちらにも柑橘系の香りニュアンスがあるため、口の中でハーモニーを起こしてくれます。
--- ワイン、そして謝花きっぱんのお菓子の魅力は?
私がワインを好きになったのは、その多様性を感じたからです。
国、ぶどう品種、造り手、熟成の長さなどそれらにより様々なワインが生み出されることに魅力を感じました。
今回、謝花きっぱん店さんのお菓子をじっくり食べることができ、県産のもので手作りされている、心のたいへんこもったものであることを知り、 ワインとのマリアージュも考えることができました。
また、この銘菓をフランス菓子などにも応用ができればと考えはじめています。