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琉球王朝伝統の銘菓「橘餅(きっぱん)」は、300年ほど前に中国の福州から沖縄に伝えられたといわれています。琉球王朝時代、橘餅は尚家から九年母(くねんぼなど)の「王」といわれる羽地蜜柑が届けられ、それを原料としてつくり献上しました。
また、冊封使が来島した際の饗応料理、御冠船料理の献立で、菓子・干物・果物など16種の菓子の中にも、橘餅・冬瓜漬が供されています。一般の人も口にできるようになったのは明治以降のことです。
たいへん手間ひまがかかるお菓子であるため、現在では当店のみで製造・販売されています。

きっぱんは、やんばる産(沖縄本島北部地方)のカーブチーや九年母(くねんぼなど)、香りのよい柑橘類を主原料とした琉球銘菓です。みかんの皮をむく作業から、きっぱんが完成するまでに丸四日を要します。炊き上がったみかんの果肉の煉り具合の見極めなど、熟練した職人の目で一つ一つ確かめながらお作りしています。

きっぱんは八等分に切り分け、お召し上がりください。保存料・添加物は一切使用していませんので、風味をそこなわないようお早めにお召し上がりください。